僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

本屋を支援した代わりに欲しいものは何だろう

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カンノです。 リトルスタッフでは、登録されている本屋さんを月額で支援できます。
金額は300円、1000円、3000円の3種類です。
支援した金額の約90%がその本屋さんに還元されます。

今のところ、支援した代わりに読者(一般ユーザー)がもらえるものは「本屋からの画像投稿」です。
(他にも、その本が手に入る「応募券」もありますが今回の記事では省略)
内容は自由ですが、今は選書の画像がほとんどです。

7月から運用してみて、実際に使うひとりのユーザーとして「もう一つだけ何か要素が欲しい」と感じています。

じゃあ何が欲しいのだろう、というのが最近の課題です。

アクタージュが面白い

話がそれますが、いまジャンプで連載中のアクタージュがめちゃくちゃ面白いです。
ジャンプの中で”好き”な作品は他にもあるんですが、僕の中でアクタージュは別格です。

www.shonenjump.com

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

アクタージュ act-age 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

アクタージュに投げ銭したいです。お金じゃなくても、作者が喜んでくれる何かをしたいです。
(単行本は買っていますし、ジャンプのアンケートには答えておきました)

そうしたとき、「僕は支援の代わりに何が欲しいだろう」と考えています。

一番の願いは「今のまま面白い連載を保って、変にテコ入れも入らず、蛇足で続くこともなく綺麗に完結すること」です。

支援の代わりに特典はいりません。たとえばネームが見れるとか、制作風景が見れるとか、限定イラストが見れるとか、限定グッズが手に入るとかいりません。
作者の負担にならなければまだしも、制作にかける体力を特典に使うくらいなら、作品に全力を注いで欲しい。

この感覚は、リトルスタッフを通して本屋を支援するときの気持ちと同じです。
(そういう風な使われ方を目指している)
「限定画像」とか「割引特典」とかあっても全然問題ないけど、一番は店舗業務に費やして欲しい。

じゃあ投げっぱなしの一方通行な支援で満足かというと、そんなこともない。

一方通行の支援では物足りない

僕は「支援する目的」で、あるコミュニティに1年近く課金していました。
課金したリターンはFacebookグループを使った、限定投稿の閲覧でした。

でも僕は支援が目的だったので、その投稿に興味はありませんでした。
(ほとんど見ていません)

コミュニティの中心人物の講演を見る機会があって、感銘を受けたので支援しました。

リターンを見なくても無駄に感じたことは一切なく、納得した上での課金だったのですが、「支援した効果」が全く見えなかったので、1年が経つ頃には「もういいか」となってしまいました。

この現象は、今のままだとリトルスタッフでも発生します。
実店舗やSNSから見える活動や思想が好きで本屋を支援したものの、次第に"支援する熱"が冷めていく。
そんな現状は目に見えています。

そしてこれは上記の実体験からいくと、いくらリターンを頑張っても効果は薄いということになります。
(そしてリターンを頑張ることは本屋の負担になるので本末転倒)

どうするか考え中

実体験を振り返って、リトルスタッフに通じることを考えています。

  • 支援したい気持ちのときは、リターン(特典)に余計なコストはかけないで欲しい
  • 支援目的の場合は、リターンに興味がないこともある(お互いに不幸な状態)
  • かといって”支援の効果”が見えないと「別にいいや」になる

この答えが見つかって、かつそれが本屋という業態独自のものだった場合に、リトルスタッフは化ける。
本屋独自の答えが見つからなくても、「コレかも」というのが閃いたら試します。

アクタージュを支援した場合、僕だったら何を手にしたら(どういう体験をしたら)嬉しいかなあ。


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