僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

リトルスタッフの機能追加について考えている

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リトルスタッフ

投稿の賞味期限

今のリトルスタッフにはいくつか課題があるのだけど、いま特に「もったいない」と感じているのが投稿の賞味期限について。
本屋さんが選書を投稿して読者が「いいな」「面白そうだな」と思っても、そこでストーリーが終わってしまう。
せっかく出会いの種がそこにあるのに、1回(数秒)ですぐ消えてしまう。選書を楽しむための賞味期限がすごく短い。

これがもったいない。
せっかくリトルスタッフを通して「面白そうな本」に出会いかけているわけで、もっと記憶に残るようにしたい。
投稿元の本屋で買うことが出来なくても、頭の片隅に残っていて他の本屋で買った、もしくは手にとってみた、というストーリーを作りたい。

興味をリマインドする

人の記憶はすぐに忘れるので、1度見た程度ではすぐに消えてしまう。
じっくり見ようと何分見ようとあまり変わらなくて、記憶に残すには「何回も見る(繰り返す)」か「自分ごとにする」かのどちらかしかない。
勉強方法が良い例で、覚えるには繰り返し問題を解いたり人に教えたりするのが良い。(アウトプット=自分ごと)

リトルスタッフの投稿を見て「面白そう」と思った本について、何度も(自然な形で)興味をリマインドして定着させて、普段の本屋体験につなげたい。

本屋側の手間は増やさない

リトルスタッフの基本ポリシーとして「本屋の負担は増やさない」というものがある。
僕らが好きなのはお店としての本屋であってネット上のコンテンツではない。
あくまでも主体は(無店舗も含め)「実店舗の体験」なので、そちらに影響を及ぼすような手間は与えない。

よくあるこういうファンクラプ系のサービスだと、どうしてもコンテンツを提供する側の負担が増える。
限定コンテンツを用意したり、投稿頻度を上げたり、ユーザー側とのコミュニケーションを綿密にしたり。

普段の活動を支えてもらうためのサービスだったはずが、サービスによる提供が普段の活動(義務)になってしまうパターン。
リトルスタッフがそういう路線を辿ってしまったら本屋は疲弊してしまう。

つまり素材は本屋が投稿するけれど、それを料理していくのは読者という形が望ましい。
(ただガッツリとコミュニティ!みたいなサービスは苦手なので、それはそれで作りたくない/使いたくない)

画像にコメントをできるようにする?

簡単に思いつくところでは画像1枚1枚に対して読者がコメントを出来るようにする、というもの。
例えば自分が「いいね」した画像(本)について、他の誰かがコメントをしたらタイムラインに流れるようにする。
(そういうのを表示するためにタイムライン画面も作る)

面白そうだと思った本が何度も流れてくることで興味を繰り返すし、コメント内容によっては情報も増えていく。
または自分が何かの本(画像)についてコメントを残すことで誰かから「いいね」をもらったら嬉しい。

画像だけの素材を本屋が投稿し、付随する情報は読者で埋めていくという形。

これの難点は、そんな理想状態に持っていくまでにはまず読者数を集めないといけないこと。
つまりニワトリと卵になる。コメントが集まらないと人が集まらず、人が集まらないとコメントが集まらない。

リトルスタッフのように個人サービスを進める上では「ユーザー数に依存しない設計」は定石だが、このコメント方式はそれに反している。
(つまり難易度がめちゃくちゃ高い)

あと本に対するコメントという位置づけにしちゃうとレビューサイトが競合になり、単純に情報という点でいえば確実に負ける。
(そういう用途でリトルスタッフを作っていないので)

自分の本棚を公開できるようにする?

いま有力候補で考えているのは、自分の本棚を公開できるようにすること。
リトルスタッフでは「いいね」した画像は「興味の本棚」という一覧画面で確認できる。ブックマーク一覧みたいなものだ。
これを一般公開できるようにする。
本屋の投稿自体は購読していないと見れないけど、この読者の本棚なら非ユーザーでも見れるようにする。

本屋の素材画像を使って、読者は自分の本棚を作る。
この場合は画像に対して「いいね」じゃなくてタグのようなものを付けられるようにして、タグごとに棚が整理される方が良いかもしれない。
「面白そう」「買った」「持ってる」などなど。

結局この本棚を公開するなら、その本棚や含まれている画像に対してコメントが欲しいような気がする。
自分が興味を持った本の一覧を公開して何が楽しいの?みたいなところも自分の中で納得感を持たないといけない。

あと結局この形でどうやって興味をリマインドさせるか。その辺がまだ弱い。



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