僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

"本屋の継続課金"に似た海外の選書サービス「Book of the Month」

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「本屋のサブスクリプション」へリニューアルする - 僕らが本屋の未来を変えるまで
リニューアルまで設計や進捗を残していきます。


今回の「選書サービス」にしようと思いついて調べた時に、本屋ではないが海外での事例が1つ見つかった。
"不朽の名作を見つけ出す老舗ブッククラブ"が挑む。本屋が真似できない「無名作家デビュー作の定期購入」

本家はこちら。(海外のサービス)
Book of the Month

このBook of the Monthの概要は以下の通り。(上記サイトより引用)

  1. 月々14.99ドル(約1,600円)を払いブッククラブの会員になる。
  2. 毎月、BOTMが厳選した「今月の5冊」から1冊を選ぶ。最大3冊まで選択可能で、2冊目からは追加で9.99ドル(約1,100円)を支払う。
  3. 選んだ本が自宅に送られてくる(配送料は無料)。

選書数や配送面、課金方法の面で異なるが大枠はリトルスタッフのリニューアルに近い。
このサービスは恐らく本を選んでくれるブッククラブへの信頼で成り立っている。
同じ構造で、リトルスタッフのリニューアルでは「本屋さんへの信頼」で成り立つ想定だ。

このBook of the Monthについて知りたかったけどあまり情報がなく、その中で以下のPDFがあった。
https://aue.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=2981&item_no=1&attribute_id=15&file_no=1&page_id=13&block_id=21

内容から抜粋した僕の個人的なメモがこれ。

## BOMCの歴史

1900年ごろのアメリカでは「近くに書店がない」人達が多かった。
だから「選書したものを郵送で贈る」というサービスにニーズがあったし、選書員にも信頼があった。

しかし1950年ごろにペーパーバックによる安価に手に入る時代、
1980年代になってバーンズなど大型書店が増えてくるに従い「近くに書店がない」という状況が少なくなった。
そして1990年代のAmazonによって「郵送による配本」の価値もなくなった。
良書の推薦という側面もAmazonのレコメンドが代替してしまう。

しかも人々の読書傾向まで変わり、BOMCが選ぶ「良書」と読者が読みたい「良書」に隔たりが出てくる。
読者はベストセラーが読みたいみたいだった。

そして2015年、サブスクリプションにピボットしたBook of the month(BOTM)を立ち上げる。

日本だと「本屋がない地域」というのが話題になるが、言われてみるとアメリカとか広大な土地の方がそういう問題多そうだなと思った。
海外でも多くの国の本屋業界は苦戦していると聞くけどどうなんだろう。
面白い試みとかたくさん転がっているような気がするんだけどなあ。調べ方が分からない。

日記

リリース期限まで38日。
今日はさっき仕事から帰ってきたので、今から限界までコードを書く。

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