僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

ファンクラブもしくはアイテム課金は目的に沿っているか

昨日の記事でファンクラブかアイテム課金で検討中と書きました。
これらの手段が、本来の目的である課題やミッションから外れていないか確認します。
手段を変えた結果、目的から外れていては意味がありませんし長期的に続けていく上での軸がぶれます。

[再確認] ミッション

「本屋はもっと面白くなる」をモットーに街に面白い本屋を増やす。

お客さんと本屋さんが共に店作りをしていく本屋3.0の実現。
本屋3.0がもっと本屋を面白くすると信じているから。

「本を売る」ことから「本屋を売る」ことにシフトしたい。

[再確認] 解決したい課題

ミッション達成のために、しっかり店作りをしている本屋に対価が支払われる仕組みを作る。
「良いと思った本屋に、本を買う以外で対価を払うシステム」を用意すること。

現状では「本屋体験にお金を払う仕組み」が存在しない。
貢献するためには「その本屋で本を買う」ことが主流になっている。

この状況が引き起こす問題は以下の通り。

  • 本屋の個性と売上がそこまで比例しない
    • 本屋が面白い = 本が売れるとは限らない
    • 本の買い方は今は色々な方法があるので
    • 効果があったとしても、本の粗利が低いのでたかが知れている
  • 経営を維持するために売れる本を置き始めると、本屋に個性がなくなる

誰のどんな課題か。

  • 本屋: 本以外の収入源が少ない
  • 顧客: その本屋で本を買う以外で利益に直接貢献する方法がない

ファンクラブもしくはアイテム課金は目的に沿っているか

  • ミッション: お客さんと本屋さんが共に店作りをする環境を作れそうか
  • 課題解決: 本屋体験に対する対価となっているか

上記2点に加えて、他にもいくつか比較事項をメモがてら。

ファンクラブ アイテム課金
ミッション ・「応援」という形でお客さんが参加できる
・コミュニティとして盛り上がると本屋体験を向上させる
・本屋からするとファンが可視化されるので、やる気に繋がる
・コミュニティを作れない
・お客さんと本屋の繋がりが弱い
課題解決 ・店作りの結果としてファンが出来る ・店作りに関係なくコンテンツ次第
売上貢献 ・定額なので会員数に依存
・売上見込を立てやすい
・大ヒットを生む可能性あり
・売上見込を立てにくい
参加しやすさ(顧客) ・月額課金はハードルが高い ・コアなファンじゃなくても気軽に買える
参加しやすさ(本屋) ・メルマガ的なテキストから始められる ・物販でも割引でもいいから具体的なリターンがないと厳しい
何を売るか ・コト(体験) or モノ ・モノのみ

目的に沿うならファンクラブを軸に考え、追加機能としてアイテム課金を置くのが適切。

次に考える事

ファンクラブとしてのMVP(必要最小限の機能)を考える。
同時にオンラインサロンなど競合との差別化を決めておく。

ファンクラブ的なものとなると、MVPといえど結構な開発ボリュームになりそうな気がしている。
なるべくシンプルに進めていきたい。

MVPを考える上で、最初に検証する仮説は何か。

  • 特定の本屋には一定数のファンがいる
  • ファンは「本屋」にお金を払ってくれる

これを意識する。じゃないとアレもコレも色々と機能が必要に思えてくる。

日記

「本の未来を探す旅」の中でとある韓国の本屋には5000人の会員がいると書いてあった。
ポイントカード形式でポイントに応じてコーヒーとかの割引に使うようだ。
会費については書かれておらず、たぶん無料なのだろうけど、それでも5000人とは多いなと驚いた。

もしLittleStaffが月額500円で5000人もいたら250万円である。夢がある。
夢があるけど、これはさすがに「ファン」だけでは無理だろうな。
来店しなくてもリターンがあるような、ネット会員向けのリターンを付けないと厳しい。
でもそのリターンによっては可能性があるのだとしたら、やっぱり夢がある。

本の未来を探す旅 ソウル

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