リトルスタッフのフライヤーを作成中
いまリトルスタッフのフライヤー?チラシ?(違いが分かっていない)を作ろうとしています。
今回のフライヤーは「参加書店さんや有志」が「お客さんや友人」に「こんなサービスがあるよ(参加してるよ)」と紹介するためのものです。
アカウント登録や本屋の購読をゴールにしたものではなく、興味を持ってもらうことがゴールです。
このフライヤーにどんなことを載せるかを考えていて、今のところ恐らく機能よりもメッセージの方が良いだろうなと思っています。
記録や整理のために考えていることをつらつら残します。
渡す人が胸を張れるように
リトルスタッフは分かりやすさのために「本屋に投げ銭できるサービス」と伝えることがあります。
実際に課金額を本屋さんに還元しているので間違ってはいません。
しかし世の中には投げ銭やらクラウドファンディングやら、こういう取り組みを嫌う人もいます。
論理的にどうこうじゃなくて、生理的なレベルで拒否反応を起こす人がいます。
ということは「リトルスタッフは本屋への投げ銭です」という側面を大きく打ち出したフライヤーにしてしまうと、それを受け取った人に嫌な顔をされる可能性があります。
そうすると参加書店や有志に嫌な思いをさせてしまいます。
そもそも「これを渡したら嫌な顔をされるかも」と思わせるかもしれません。これはとても悲しいことです。
やましいことではないし、リトルスタッフに共感してくれて応援してくれていても、それとは別問題で気を使わせてしまうかもしれないのです。
また投げ銭は1つの側面で、選書を楽しむために課金している人もいます。取り置きを楽しむために使っている人もいます。
僕が配り歩くならともかく今回は主に僕以外が配るのを想定しています。
彼ら彼女らが気持ちよく、胸を張って渡せる内容にするのが大前提です。
「投稿を閲覧できます」は嘘じゃないけど嘘になりえる
リトルスタッフは完全に会員制で、購読(課金)しないと本屋の投稿は閲覧できません。
投稿内容が選書にしろエッセイ的なものにしろ、サービス的には「本屋の投稿を閲覧できます」というのは正しいです。
ただ本屋さんによっては投稿頻度が限りなく少なかったりするので、「課金すると投稿が見れますよ」という触れ込みにしちゃうと、ちょっと問題です。
「投稿が見れるというから課金したのに、全然投稿されないじゃないか」と、読者を騙したような感じになります。
(1ヶ月は無料なので、そこで気付いて解約できる猶予はありますが)
また参加書店が「投稿を閲覧できる」というフライヤーを渡すと、その本屋は「投稿すること」が暗黙的に義務になります。
リトルスタッフは本屋の負担を増やさないように設計しているのにこれでは台無しです。
リトルスタッフの機能は中途半端
サービス説明のフライヤーとなると機能説明になりがちです。
ある課題を持っている人に、このサービスを使うと、こんな風に解決しますよ、という情報を載せます。
どんな機能があって、料金体系はどんな感じか。
しかし少なくとも今のリトルスタッフに関しては、機能紹介を載せるのは逆効果です。
なぜなら機能としては中途半端だからです。
今回のは本屋ではなく読者に渡すフライヤーなので読者目線だけで考えても、機能的には以下の点が中途半端です。
- サービス上で本を買えるわけじゃない(取り置きするだけ)
- コメントを残したり、ブックマーク管理が出来ない
- 投稿のメッセージ文の文字数制限
- 投稿に含まれる画像が最大5枚のみ
- 選書画像について、その本に関する詳細が載っていない
- 書誌情報やレビューコメントやURLやら
- 本屋の情報がほとんど載っていない
- お店の情報とか、決意表明的なこととか
などなど。
機能だけを見ると「あれも出来ない、これも出来ない」です。そういう意味で中途半端です。
でも、これにはそれぞれ理由があります。それら理由の根底には共通して「本屋さんの業務負担を増やさないこと」そして「本屋体験を一番大事にする」という思いがあります。
このコンセプトをご理解して頂く前に機能的なことだけ伝えても、「何か不便じゃない?」「何が嬉しいの?」と思われる可能性が大です。
機能よりもメッセージ
これらのことを思うと、フライヤー第一弾として今のリトルスタッフが載せるべき、伝えるべきことは機能よりもメッセージだと判断しました。
「何が出来るか」ではなく、「何をしたいか」や「何故したいか」です。
リトルスタッフは本屋の個性にお金を払う仕組みです。
読者目線で言えば、「良いと思った本屋に、本を買う以外で支援するための仕組み」です。
本屋さんにとっては、ただ「お金ください」って懇願するものではありません。お店という作品、選書というスキルに対して対価を生み出す仕組み作りです。
読者さんにとっては、応援による自己満足だけではなく好きなお店が長く残ること、そして自分にとって面白い本屋がもっと増えるための仕組み作りです。
この仕組みは本屋の未来への投資であり挑戦です。成功した時には本屋も読者もハッピーになれます。
この辺りの思いをメインで伝えて、機能的なことは最小限にするか、最悪載せなくてもいいかなと思っています。
具体的にどんなメッセージにするかは考え中です。
良いと思った本屋に、本を買う以外で応援できるシステムを作った - 僕らが本屋の未来を変えるまで
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