僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

本屋さんでスマホを構えることが当たり前になるようなサービスにはしない

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リトルスタッフかんのです。
サービス初期から大事にしているコンセプトの話です。SNSやブログで何回か話したことはある(気がする)けど、大事なことなので何回でも書いていくことにします。

いきなり脱線ですが、僕は日常の感覚のまま「同じ話は2度したくない(聞き手がうんざりするので)」という意識だったのですが、ことサービスにおいては大事なことほど何回でも話さないといけないんだと気付きました。
1回で伝わると思うなんておこがましいし、新しくサービスを知った人は聞いたことないわけですしね。

リトルスタッフでは本屋さんからの画像投稿が見れる

リトルスタッフを機能的な視点で見ると、「本屋の画像を見て楽しむ」ものです。
本屋に行けない人でもネットを通して、応援している本屋の日常を楽しむわけです。

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この画像投稿ですが、本屋しか投稿できません。
たまに頂くアイデアとして「お客さんも投稿できるようにした方がいいんじゃないの?」というのがあります。

お客さんが投稿できるなら本屋さんの手間は減りますし、お客さん参加型で自分事に巻き込めるし、お客さんの数だけ「そこに注目したか!」という発見が生まれそうです。
でもリトルスタッフでは絶対にお客さんが画像投稿する形を採用しません。普段、僕は"絶対"という単語を使わないのですが、これに関しては言い切れるほど強い気持ちを持っています。

お客さんが画像投稿を出来るようになるとどうなるか

お客さんが画像投稿できるようにして、仮にリトルスタッフが大ヒットしたとしましょう。するとどうなるか。
本屋さんのあちこちでスマホを掲げ、パシャパシャとカメラ音が店内に響き、映える写真を撮ろうと勝手にレイアウトをいじったりするかもしれません。

これ、嫌じゃないでしょうか?

本屋さんが嫌がるのはもちろんだと思いますし、お客さんの立場としてもかなり居心地悪いです。少なくとも僕は嫌です。
サービスを設計する時は「それがヒットしたら世の中をどう変わるか(変えたいか)」まで意識します。
お客さんが画像投稿する形がもの凄く楽しくてアドレナリン出まくりで中毒になって、そのために本屋さんに課金して本屋さんの懐が潤ったとしても、肝心の本屋体験に悪影響があったら台無しです。意味がありません。

僕は「本屋さんが儲かればいい」わけじゃなくて、本屋さんに満足してもらいたいし、その満足がもたらす効果でお客さん側にも満足を返して欲しいんです。

思いをつらつらと書きましたが、要は「店内でスマホを構える本屋体験は僕が望むものではない」から、それを促すような機能は付けませんということです。

"スマホを取り出す"程度ならもはや当たり前になっているので、チャットを打ち込むようにテキストだけなら、もしかしたら投稿機能が追加される日が来るかもしれません。
今の形になる前のリトルスタッフでは"本屋に行った日記"として読者がテキストを投稿する形でしたし。

ただ今のところ、読者から本屋に向けて何かを投稿できる形は考えていません。
リトルスタッフにそういうのはいらないと思っています。

大事にすべきなのは、大事にしているのは純粋な本屋体験です。あの雰囲気、瞬間が好きで、それをもっと長く深く楽しみたいからこの活動をしています(^_^)


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