「なめられますよ、理由がないと」本の雑誌感想
リトルスタッフかんのです。
リトルスタッフの参加書店さんが2人も載っているということで、『本の雑誌2月号』を読みました。
- 作者: 本の雑誌編集部
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2019/01/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「週末本屋さんをやろう」という特集で興味深かったので、簡単な読書感想文です。
この本の推薦が目的ではないし、記事の詳細に触れるわけにもいかないので本当に簡単な感想です。
(たぶん実際に本を読んだ人じゃないと伝わらないと思います)
なおリトルスタッフ参加書店さんに関してはリンクを載せておくので、良ければ本屋さんの応援をお願いします!
登録してから最初の31日間は無料です。
ぼくが本屋をつくるわけ
直接お会いして何度かお話したことがありますが、インタビューで改めて経緯や思いを読むと違った味わいがありました。インタビューっていいですね。
僕は物語が好きです。物語が好きという芯があって、その派生として小説が好きなのかなと自分では思っています。本に限らず物語性のある歌詞とかも大好きです。木綿のハンカチーフとか感激します。
なのでこちらのインタビューにしても、見出し通り「本屋をつくるわけ」という物語が書かれていて楽しかったです。僕も早く物語を作りたい。
読んでいて一番驚いたのは、こだまさんのZINEがウェブストアだけで100以上動いていたということ。すごい。
ちなみに友人に「本屋をやるためにモバイルハウスを作っている人がいる」と話したら興味を持っていました。このインパクト。
本屋lighthouse(ライトハウス) | リトルスタッフ
走る本屋さん 高久書店
とても良かったです。まず「本屋は楽しい」と言い切っているのがとても素敵でした。
本屋は経営が難しいとか色々ありますが、現場の方々が楽しんでいる姿を見せてくれることほど、新規参入者にとって魅力的なことはないと思うんです。
本を伝えるのが好きで、本を喜んでもらえるのが好きで、本を売るのが好きで、他には何もいらない
(引用: 『本の雑誌』 23P)
本屋は楽しい。難しいからこそ楽しい。
(引用: 『本の雑誌』 25P)
あと始める直接のきっかけになったと言われている、読書会ボランティアの話はとても興味深かったです。同じ立場だったら僕も同じ発言しちゃうだろうな...。
続かないなら意味がない
面識のあるお二方の対談。
「本屋入門」では脱落した人もいたんですね。それだけ濃いということですが、一体どんな感じなんだろう...。
本屋を始めても、途中で辞めたら意味がないというお話は面白かったです。ページ数の都合で仕方ないけど、掘り下げてもっと考えを読んでみたかった。
単なる個人的な感覚ですが、割と「とりあえずやってみたら?」という人が多いと思うんです。本屋に限らず、何かを始めようとする人を気軽に後押しする人が多い。
だから長期的なプランを持ちなさいってアドバイスをしているのは珍しい印象を受けました。
と書いて思ったけど、僕もリトルスタッフを始める時に長期的なプランは考えたし、趣味ならともかく事業として真剣に取り組むなら当然かもという気もしてきた。
今日のブログタイトルのセリフはこの対談の中から引用しました。
語感が好き。「理由がないと、なめられますよ」だと読み流していたけど、「なめられますよ、理由がないと」だと惹きつけられる。言葉って面白い。
面白いお店は店主含めて面白いって話が出ていて、それを読んで尚更リトルスタッフを浸透させたいと感じました。
本屋に関する対談って本だとチラホラ見かけるけど、ポッドキャストとかではないんだろうか?本の話ではなく本屋の話。
一番近いのは 渋谷の本屋さん 金曜日8:00-9:00|「渋谷のラジオ」|note かなあ。
目指せ まちの古本屋
岐阜の徒然舎のお話。
夫婦でやられているこちらの本屋さん。旦那さんはスタンダードな古本屋の経験者で、奥さんは「いまどきの」(記事中の表現を引用)古本屋を経験していて、お互いの古本屋感が違うらしい。
その詳細については触れられていなかったけど、いつかどこかでお話を読んでみたい。すごく興味があります。
日々の中で「セールスマンを追い出す」ということが書かれていて、将来的にリトルスタッフが全国の本屋さんへ営業をかける時も配慮には気をつけねば、と思いました。
売上の3つの柱は参考になりました。やっぱり収入を支えるのは店頭販売だけではないですよね。
お店に対する信念が書かれていたのも良かった。そういうの好きです。
その他 気になったこと
読者アンケートで掲載された方々が40代以上しかいないのが気になりました。
たまたまなのか、読者層の関係か、アンケート方法の問題か...。
あと今回の特集で寄稿された方々のHPやSNSアカウントって載せないんですね。
制作側のポリシーか、読者層的に載せても意味がないと判断したのか、スペース上の問題か...。
僕はあまり雑誌を読まないので分からないのですが、普通は載せないものでしょうか。
プログラミング関係の雑誌では載せるんですが、そっちは業界的に当たり前な感じ。一般的にはどうなんだろう...。
メイン記事ではないけど載っていたリトルスタッフ参加書店
雑誌内の全てを読んだわけではないので漏れがあったらすいません!その時は教えてください!
- ひるねこBOOKS | リトルスタッフ
- 読者アンケート「私の応援したい本屋さん」にて
- 書肆スーベニア | リトルスタッフ
- 「続かないなら意味がない」のお二人が挙げた「気になる本屋さん」にて
全体的な感想
今回に限らず本屋関係の記事やトークイベントを見聞きするといつも感じるんですが、収入(売上)の話題になった時にリトルスタッフが取り上げられないのが悔しい。
もちろん今は力不足なので当然なんですが、「力不足という現実」を突きつけられて毎回悔しい思いをしています。その悔しさが原動力になるので良い効果ではあるんですけども。
早く話題にしてもらえるよう、がんばります(^_^)
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