僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

参加書店の少なさをどうするか

この記事は 読者が育てる本屋の日記 | リトルスタッフ の開発記録です。
f:id:kanno_kanno:20180217182305p:plain:w800

f:id:kanno_kanno:20180124215349p:plain:w700
↑説明資料です(作成途中)。

昨日リトルスタッフを「本屋の日記」としてリニューアルしました。

設計段階から色々とシミュレーションをして理屈を付けて「こうだからこうなる」という予測を立てたのですが、予測は予測でしかなくて、実際に動かしてみると見込み違いなところも多いです。
それはリリースしてからも同様で、なかなか思い通りにはいきません。

昨日は「本との土曜日」というイベントがあったので出向き、リトルスタッフ登録書店も出店していたので早速自分で使ってみました。
実際に使ってみると見えてくる「予想外な使い勝手」もあって、改善しなければいけないこととしてインプットされました。

次に何をするかにおいて、現時点で優先度が高いことが4つあります。
4つもあると優先度付けが出来ていない気がしますが。

1. 本屋登録の改善

リトルスタッフを楽しむには「日記を書く対象の本屋」がないと始まりません。
なので本屋さんに参加登録して頂く必要があるのですが、そこのハードルの高さを感じています。

本屋さんがリトルスタッフを使う上では登録作業以外、何もして頂く必要はありません。
(もちろんSNS等で宣伝してもらえれば助かるけど、サービスとして必須ではない)

登録申請もシンプルで、サイトからGoogleフォームへ飛んだら3,4つの入力項目を入れるだけです。
f:id:kanno_kanno:20180218071954p:plain:h500

しかしこれでもまだダメだなと感じています。正直、全然登録数が足りません。
これは仮説ですが、参加申請が少ない原因は以下のようなものです。

  • Webサービスへの抵抗
    • 書店業界(出版業界?)は「パソコン(Web/IT/ネット)が苦手で...」という人が多い
    • 単純にWebサービスというだけで苦手意識や抵抗感を与えてしまう
  • 必要性を感じない
    • 何が出来るかがイメージしにくい
    • 何故やる必要があるのかイメージできない
  • サービスが認知されていない
  • Googleフォームですら面倒

本屋さんに参加をしやすくしてもらうために改善できることを考えます。

2. 読者が本屋を登録できるようにするかを考える

上記1の問題と似ていますが、別枠としてこれも考えます。

これは結構難しくて、特に重複登録を避けるにはどうすればいいかアイデアが浮かんでいません。
例えば「ふたごのライオン堂」「双子のライオン堂」「ライオン堂」「双子ライオン堂」といった正解と表記ミスが混じったものも全て、「双子のライオン堂」として扱わないといけません。
ちゃんと店名を覚えている人や几帳面な人からすると「そんな間違いあるかな」と思うかもしれませんが、人は簡単にミスをします。
人は「名前の正確な表記」には無頓着なものです。仮に覚えていても打ち間違えることだって良くあります。

ではユーザーからの登録は「保留」として受け取り、リトルスタッフが確認してから正式に登録する場合は?
それだと確認してから登録完了まで待ち時間が発生します。
日記を書く感想というのは気持ちの鮮度が大事なので、時間が経つほど「もう別にいいか」となります。
また確認した結果「何らかの理由で不正」だった場合に、その登録(や日記)をどうするかという問題もあります。

そういうデメリットやリスクを考慮しつつ落とし所を見つけるか、やはりユーザーからの登録は諦めるか。

3. 本屋を選んで日記を書くのか、日記を書く時に本屋を選ぶのか

現在は本屋を選んでから日記を書きます。
本屋のプロフィール画面や、その本屋の日記を入り口として「新たに日記を書く」という手順です。

これを辞めて「新たに日記を書く」というボタンを押した後で本屋を選ばせるようにするべきか?
これは最初の段階で結構悩んで今の形にしたのですが、実際に使ってみて再び迷い始めています。

「日記を書く」→「本屋を選ぶ」ように変える場合は、本屋の検索機能が必要になります。

4. 本屋さん巡り

上記1と近いですが、リトルスタッフの参加書店を増やすためにも本屋さんを巡ります。
ただ「営業」という形にはしたくありません。
営業というのは自分の商品を売り込むイメージがありますが、僕が望むのは本屋さんの自発的な参加です。

売り込んでしまうと本屋さんは「リトルスタッフという商品を買う(無料)」という関係になり、そこに損得勘定が発生します。
しかし僕が求めるのは本屋の未来を一緒に作っていく仲間です。

「今日の1枚」を頻繁に投稿してくださる本屋さんに限らず、現在登録して頂いている本屋さんはみなさん自発的です。
こういう関係性がとてもありがたく、励みになり、そして未来を作るために不可欠だと思っています。

なので本屋さん巡りをしますが、あくまでサービスの紹介を一言二言だけして、あとは雑談でもして終わるつもりです。

まとめ

こうやって整理すると結局どれも「参加書店の少なさをどうするか」という課題に集約される。

日記

リリースすると気が引き締まる。
f:id:kanno_kanno:20180218080838p:plain:h500

このブログの更新情報は以下でも確認出来ます