僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

リトルスタッフを通して自分が本屋さんの支えになるということ

リトルスタッフかんのです。
Twitterで「毎日リリース」と題して4月から毎日、何かしらの改善を報告をしているのですがその合間に「デザインや表現の見直し」を考えたりもしています。
コンセプトを変えるのではなくもっと掘り下げて明確にする作業。

全体的な機能は変わらないのですが、「購読」とか「チアプラン」とか「応募」とかの表現であったり、サイトの見た目は恐らく変わります。
「恐らく」なのはまだ企画段階で細かいことは何ひとつ決まっていないからです。

決まっていないことをブログに書いてどうするの、惑わさないでと思われるかもしれませんが、人に見られる文章に書き起こすことで思考や思想が整理されるのでご了承ください。
読まれていなくても別によくて、「読まれるかもしれない」ことを意識して言語化することに効果があるのです。

ということで考えていることをダラダラと書きます。

最近では特に「らしさ」について考えています。「リトルスタッフらしいね」と言われるのはどういうところか。「xxならリトルスタッフだよね」と言われることは何か。

読者さんから見える「リトルスタッフらしさ」と、本屋さんから見える「リトルスタッフらしさ」と、どっちも通してサービス全体で醸し出す「リトルスタッフらしさ」と3つの軸で考えています。
今どう見えているか、もですけど今後どう見られたいか、つまりサービスが目指す理想像も込みでノートに書きなぐっています。

例えばサービス全体の「らしさ」でいうと「適度な距離感」が一つあげられると思っています。近すぎず遠すぎず。距離感を大事にするサービス。
昨今のサービスや企画ではいかに距離を縮めてコミュニティとして盛り上げるかがポイントになっていますがリトルスタッフはその波には乗らない。
僕はそういうのが苦手で、自分が苦手なものを「良いでしょ?」と売り出すのは不誠実だと感じるからです。

本屋さんから見える「らしさ」は例えば「業務への配慮」などです。リトルスタッフはあくまで実店舗の業務(本屋体験)をメインに据えたサービスであり、通常業務の邪魔をなるべくしないような作りを意識しています。
もし使いづらい点によりリトルスタッフを使う負荷があったとしても、それはシステム面の問題であってコンセプトの問題ではありません。
(コンセプトにシステムが追いついていないだけ)

一番むずかしいのは読者さんから見える(見えて欲しい)「らしさ」です。いろいろ出してはしっくり来ない、というのを繰り返していましたが、今朝「コレでは?」という方向性が浮かびました。
それは「自分が本屋さんの支えになっている実感がある」ことです。今は全然できていないけれど、目指す方向はコッチな気がしています。

リトルスタッフはずっと「本屋さんを支援」とか「本屋さんを応援」という表現を使ってきましたが、実はずっと違和感がありました。間違ってはいないけど何かズレている気がする。
何故かというと僕自身が別に応援に興味がないというか、応援する楽しさを体感していないからだと気付きました。

ほぼ無趣味な僕にも好きな漫画家、アイドル、ミュージシャン、タレントはいます。彼らの作品に触れるのは好きです。でも、応援している感覚はありません。
確かに面白いし好きだから作品を買いますし、作品を買うことが応援(貢献)に繋がることも分かっています。でもあくまで作品を楽しむことが第一で、応援という感覚はありません。

そんな僕が「本屋さんを応援しよう」「応援の楽しさを味わって欲しい」と語るのは後ろめたいものがあります。

一方で「好きな本屋さんには残って欲しい」とか「好きな本屋さんが成長してもっと楽しませて欲しい」という感情は確かにあります。

この感情は「自分が誰かの役に立ちたい」ということではないかと思いました。
僕は普段から仕事が好きですが、それは誰かの役に立てていると実感するからなんですね。

この「役に立ちたい」「役に立てている喜び」という軸をリトルスタッフに持たせたい。
役に立つというのは単純な金額だけではありません。購読すること、投稿を見ること、「♡」を付けること、応募すること、そして実際に取り置きを確認しに来店すること、全ての段階の行動がそれぞれ本屋さんの役に立っている。
「モチベーションにしろ金額にしろ、自分は本屋さんの支えになれているんだ」と感じてもらいたい。誰かの役に立つことへの欲求と満足感なら僕も良く分かる。サービスに誠実でいられる。

なぜミュージシャンやタレントなど他の業種には感じなくて本屋さんにだけ感じるのかと言えば、それだけ本屋さんというのが僕にとって特別なのでしょう。

スタッフは従業員という意味でよく使われますが、「杖」であり「支えてくれる人」という意味もあります。
リトルスタッフ。支えになる小さな人たち。

リトルスタッフの宣伝:毎日リリース中

4月に入ってから、リトルスタッフはめちゃくちゃ小さな修正でも毎日リリースする挑戦を続けています。
毎日リリースはTwitterで報告しているので、よろしければ公式アカウントをフォローください。

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