僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

僕が本屋の個性にこだわる理由

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かんのです。
リトルスタッフは「本屋の個性を当たり前にする」ことを目標にしています。(表現は都度考え中)
リトルスタッフ自体は2017年9月からスタートしていて、当時は違う形でしたが、この目標はずっと変わらずにいます。

本屋の個性とは?

僕もこの活動をするまでは意識したことがなかったので恐らく知らない人の方が多いと思うんですが、本屋さんには個性があります。
(知られていないということが業界の課題の一つだと思っています)

店構えや店主の人柄といった個性として当たり前の部分だけではなく、そもそも本屋として「何の本を売るか」「どうやって売るか・見せるか」という点も本屋それぞれです。
そこには本屋(書店員)さんの意志があります。「言われた通りに並べているだけ」というお店もあるでしょうが、特に独立系書店さんは明確な意志のもとに選書されています。

この本の選び方、見せ方を僕は「本屋の個性」と呼んでいます。もしかしたら「技術」と言い換えた方が分かりやすいのかもしれません。
ただ技術だと法則性や論理性が重視される気がしていて少し違うんですよね。もっと血が通った表現の方が適している。

どうして個性に対価を払う仕組みを?

そんな本屋の個性にどうしてお金が流れるように悪戦苦闘しているかというと大きく2つあります。
1つは「その方が本屋さんがもっと経営しやすいから」です。

もう1つは僕がプログラマーとして10年以上過ごしてきたからだと思います。
プログラマーやデザイナーなどのスキルを売っている業界に、「あるあるネタ」としてこういうのがあります。

「ここちょっといじるだけなのに、そんなお金かかるの?」とクライアントに言われる。

業界の人間からすると「いや、その"ちょっといじる"のが大変なんだよ」で、もっと感情的な人だと「そんな簡単だと思うならお前がやれ」と反応します。(もちろん本当に簡単な場合もある)
(もちろんネット上でそう反応しているだけで、実際にクライアントに言うわけではない)

作家やアーティストでも同じような話はあると思うんですが、技術に対する金銭感覚ってなかなか分かりにくい。
1分で終わる作業のために1年間の経験が必要だとか、そういうのは本人たちにしか分かりません。1年間は言いすぎましたが。

僕もプログラマーをやっていなかったら、この感覚は分からなかったと思います。
逆に言えばプログラマーを通して技術にお金を払うことの重要性を分かっている僕だからこそ、本屋の個性(技術)にお金が流れる仕組みを作れると信じています。

もちろんコレは言葉や文章で伝えて「だからお金を払おう」なんてアピールしても無理で、何らかの形で実際に体験してもらわないといけません。
(そのアピールも大事だけど、それだけでは変えられない)

リトルスタッフでは今後もそこに挑戦していきます(^_^)

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