僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

『本屋の個性にお金を払う文化』を作る - リトルスタッフ3ヵ年計画

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リトルスタッフかんのです。今後の3年間(2021年まで)について考えをまとめたのでここに宣言します。

リトルスタッフは2021年までに「本屋の個性にお金を払う文化」を作ります。
(少し長い表現なので、言い回しは今後変えるかも)

そもそも、なぜ期限を切るのか?

僕のケツを叩くためです。
リトルスタッフは今のところ僕1人で進めているので、全力で走るのもだらけるのも自由です。

さらに僕はフリーランスプログラマとして仕事に困らない状況にいます。今は仕事をしていませんが(収入0円)、生活するのがつらくなってきたらいつでも仕事に戻れます。

そんな環境にいると焦りや緊張感はどうしても減ってきます。熱意というのは発生した瞬間から冷めていくものなので、常に燃料を投下し続けないといけません。
特に時間は有限だということを意識しないと覚悟は生まれません。

期限を決めるだけで自分を律することが出来れば問題ないのですが、そこまで自己管理できません。
僕は惰性に流れる人間だと自覚しているので、こうやって宣言して「言ったからには」という状況を作って追い込みます。

そんなわけでリトルスタッフの今後3年間についてです。

  • 2019年: 収入の新しい形として実績を作る
  • 2020年: 再現性を高めて50店舗で実績を作る
  • 2021年: 実績のある店舗が3900店舗を超える

2019年 収入の新しい形として実績を作る

「購読数が300人」に達した本屋を年内に作ります。リトルスタッフ全体ではなく1つの本屋さんの購読数です。計算上では300人集まると、独立系書店さんの経営に役立つ程度の売上になります。
まずは直近3ヶ月で「購読数100人」の店舗を作ります。

2020年 再現性を高めて50店舗で実績を作る

2020年は更に「購読数300人」の実例を50店舗に増やします。
まぐれじゃないぞ、2019年の本屋さんが特別だったわけじゃないぞ、と言えるために再現性を高めます。

とはいえこれではまだ一部の本屋さんだけなので文化とは呼べません。
この2年間では「リトルスタッフには経営を支える力がある」ことを立証するための期間です。

2021年 実績のある店舗が3900店舗を超える

購読数に関係なく、「経営の支えになった」と答えてくれる本屋さんを3900店舗にします。
(購読数100人でもYesと答えてくれるかもしれないし、購読数1000人でやっとYesと答えてくれるかもしれない。本屋さん次第)

3900店舗という数字は独立系書店の50%がそれぐらいではという仮説からです。
書店数の推移 1999年~2017年:【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】 を参考に書店は約9800店舗として、あの書店は何店舗?全国にある本屋の店舗数ランキングトップ20 | いま読むべき本がわかるWebマガジン コトビー を参考にチェーン店が約1900店舗として計算しています。

独立系書店の過半数が「リトルスタッフが経営の支えになっている」と答えるほどにサービスが成長していれば、文化が出来たと名乗っていいと判断しました。

この文化を目指す理由

どうして「本屋の個性にお金を払う文化」を作るのでしょうか。
それは本屋側、読者側どちらにも理由があります。

本屋さんにとっては「オンラインからの収入を作らないと経営が大変」だからです。簡単に言えば潰れやすいからです。かといって収入が入るなら何でもいいかというとそうではない。
オンラインだろうと本屋としての売り方に合っていることが大事で、リトルスタッフはその形を作れると信じています。
具体的には「最終的に本屋へ買う(行く)ように設計されている」ことです。ネット上で完結するわけじゃなくて、あくまで実店舗を軸にしています。

読者さんにとっては「好きな本屋が長く残る」のと「面白い本屋が増える」ことです。
本屋の個性(面白い品揃えとか)にお金が流れるようになると、より尖った本屋さんが出てきやすくなります。今はまだ本屋さんが本気を出せていないと僕は思っています。

最新技術や奇抜な発想に頼ることなく、本来の本屋のまま更に楽しめる未来を作るために、「個性にお金を払う」文化が必要です。

具体的にサービスとして取り組むこと

  • 本屋側、読者側ともに使い勝手の向上
  • 抽選システムの仕様変更
  • オフライン・オンライン含めとにかく宣伝して共感者を増やす

抽選システムの仕様変更については、「応募券を廃止して回数券にする」などを検討しています。
最初から変わらずこのシステムの狙いは「最終的に本屋で本を受け取る(買う)」ということなので、そこはブレずにもっとハードルが低い形に変えるつもりです。
これは仕様が確定したらまた周知します。

全体的に言えることとして機能はほとんど増やさないし、変えません。
機能で勝負しようとするとユーザーに「払ったお金に見合うもの」を求める心理が働きます。便利さやお得感を買う感覚が生まれます。

リトルスタッフの前提は「この本屋さんが好きだから応援する」という思いです。応援を受け取った本屋さんはお店の質を上げることで還元します。
読者から本屋へ、本屋から読者へ。そこに損得勘定を感じさせた時点でたぶんサービスとして失敗します。

茨の道ですが、この文化を実現した時には本屋さんも読者さんも、何より僕自身が笑顔になれると信じています(^_^)


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