読書レビューアプリを開発するためのワークショップを開いた
4/7(土)に開催したこちらのイベントレポートです。
【未経験OK】4/7(土) 「読んでからでは遅すぎる」 - 本を読みながら感想をシェアできるアプリを作る(企画編) | Peatix
募集人数は5名まででしたが、当日参加があり最終的に僕を含めて10人となりました。
当日のタイムスケジュールはこのようになっていて、「みんなでアレコレ話し合う」のがメインです。
開始時間 | 終了時間 | 内容 |
---|---|---|
17:30 | 17:40 | 自己紹介 + イベントの目的や流れを説明 |
17:40 | 18:00 | 「現状の読書レビューについて何が不満か」を話し合う |
18:00 | 18:30 | 「今回のサービスを作ると誰がどんな風に喜ぶか」を話し合う |
18:30 | 18:45 | 休憩 |
18:45 | 19:20 | 「どういう機能が欲しいか」を話し合う |
19:20 | 19:30 | まとめとか今後の進め方とか |
進め方
話し合うといっても好き勝手に議論するのではなく、付箋(ポストイット)を軸にします。
1. 話し合うテーマを決める
上記のタイムスケジュールの通り、予めテーマを決めておきました。
2. テーマについて5分間、黙々とそれぞれ付箋に書いていく
時間を計って1つの付箋に1意見で、思いつくままに書いてもらいます。
書いた内容を説明する時間はあるので、文章で説明するよりも簡潔にして数を増やす方が効果的です。
3. 5分経ったら一人ずつ付箋を貼りながら簡単に説明する
1枚につき一言二言で簡潔に補足説明をしながら貼っていきます。
理想はホワイトボードなんですが用意がなかったのでA4用紙に貼っていきました。
4. (余裕があれば)集まった付箋をグルーピングしたり優先度付けする
必須ではありませんが、時間に余裕があれば集まった付箋をグルーピングします。
進め方はこれで終わりです。
以下に実際の結果を一部だけ書いておきます。
「現状の読書レビューについて何が不満か」の結果
- 本ではなくレビューのキーワードで検索したい
- Twitterに投稿するのは周りの目が気になってしまう
- レビューは「ちゃんと書かなきゃ」と身構えてしまう
- 共有したい人(SNSとか)と書評アプリの利用者層が異なる
- レビューとしてどうなの?ってモノがある
- Twitterだと文字数制限により引用しにくい&見にくい
- レビューアプリは、そもそもアカウントを作るのが面倒臭い
- 同じ本を読んでいる人のペルソナや属性が見えづらい(つながりたいと思えない)
- 互いの感想が一方通行で語り合えない
このターンは初回ということで、「付箋での進め方を体験してもらう」のが主な目的でした。
なので時間の都合もあり、特にグルーピング等はしていません。
「今回のサービスを作ると誰がどんな風に喜ぶか」の結果
このターンでは最後にグルーピングをしたので、結果的に集められたカテゴリ別で以下に載せます。
(最初からこのカテゴリで書いてくれと頼んだわけではありません)
なおテーマは「誰を幸せにするサービスか」でしたが、「こういう機能が欲しい」という意見も混ざっています。
- コミュニケーション
- 読んだ人同士の「あるある」(共感)
- 知らない人が見たら分からない単語とかでも、同じ本を読んだ人・同じところで感動した人同士が共感し合う
- 知識や理解系の本は都度コメントすることで記憶や理解をUP
- 本を通じて人とつながることを望んでいる人にとってよいプラットフォーム
- 本を読む時は「問題を解くヒント」を求めているので、本を通したコミュニティの力でヒントを与える
- 読んだ人同士の「あるある」(共感)
- 出会い系
- 1つの本に対して、その本を読んでいる/読んだ人を地域で記録する
- この本はxx県のxx市でやたら読まれているぞ、とか
- 新たな発見が増えるきっかけ
- 読みたい本に偶然出会える確率を上げる
- 1つの本に対して、その本を読んでいる/読んだ人を地域で記録する
- 気軽
- 読みきらなくてもコメントを残せるので本を読むハードルが下がる
- 「読んでいる」というステータスを表現できる
- 理解
- 本を読まない人に「読書の楽しさ」を気付かせる
- 結構本を読んでいる人がいる、ということを知ってもらいたい
- 本を読まない人にも、本のタイトルとコンパクトなレビューで情報が伝わる
- レビュー系
- 繰り返し読む本が分かるようになる
- 購入理由が分かりやすくなる
更にこのあと、「どの項目を最優先にしたいか1人2ポイント」で投票してもらいました。
結果としてはやはりというか、コミュニケーション系への投票が多かったです。
1人で完結するようなものなら自分用のメモで十分ですからね。
「どういう機能が欲しいか」の結果
「どういう機能が欲しいか」については先程のターンでも多少出てきたので、ここでは少し先に進みました。
「Webアプリなのかスマホアプリなのかすら、まだ決めていない」とお伝えして、そこから自由に議論をして頂きました。
正直ふわっと投げたので発言に困り沈黙しちゃうかと思ったのですが、みなさん積極的に意見を出してくれました。
しかも「とりあえず出てきた発言について、紙に書いてくださいますか」という超適当な僕のお願いに対して、参加者の方が素晴らしい書記スキルを発揮。
めちゃくちゃ助けられました。
- Webアプリかスマホアプリか(どっちも一長一短)
- レビューを書く方を優先するか、読む方を優先するか(ニワトリとたまごだけど)
- 既存の読書レビュー系サービスの特徴とは
- こんなUIだと楽しそう
などなど議論が盛り上がり、まだまだアイデアを広げられるというところで時間切れ。
集まった意見を収束させて「ではここから取り掛かりましょう」というところまではいけませんでした。
今後について
とりあえずSlackにチャットルームを作ります。
名前をどうしようか迷っていたんですが決めました。たぶん。このまま気が変わらなければ。
「本の活動をする人の加速装置」になることを目的とした「本活同盟」というチーム名にします。
チームについての話はまた後日。
今回の読書レビューサービスは完成・公開までやりきります。
ワークショップをまたやるかもしれませんし、別の形で参加者を募るかもしれません。
何でも良いから、小さくてもいいから1週間に1つは何か進展させます。停滞は死。
今回のようにアイデア出しだけではなく、デザイナーやプログラマーも集めたいです。
開発したい人、デザインを書ける人、またはワークショップで司会進行したい人。
アイデアを出せる人、戦略を立てるのが得意な人、管理が得意な人、サービスを実際に使ってテストしてくれる人。
あらゆる形での参加者を募集しています。
ご興味ある方はリトルスタッフのTwitterにメンションかDMでご連絡ください。
都内に限らず大歓迎です。
昨日の #ここは本を買う場所ではありません での写真を頂いたので見てみたら思っていた以上にジョブズだった pic.twitter.com/AEk78wgknI
— リトルスタッフ@本屋の日記 (@littlestaff_jp) April 7, 2018
日記
リトルスタッフはまず「投げ銭できるようにする」のを最優先にしようと思い直して、仕様を考え中です。
当初予定していた機能での「本屋に投げ銭」ではダメそう。発想のために他のことに置き換えて「路上パフォーマンスで投げ銭してもらうにはどうすればいいか」を考え中 https://t.co/5gn9dqGma4
— リトルスタッフ@本屋の日記 (@littlestaff_jp) April 8, 2018