僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

リトルスタッフは誰を幸せにするのか

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この記事は 本屋専用ファンクラブ | リトルスタッフ の開発記録です。

今日ヌイブックスさんにお邪魔して、店主のヌイさん(仮名)とドク書房さんとお話してきました。
そこで話したことのメモ。

学生にとって本は高い

1300円とかの本を高いと感じるかどうか。
学生のドク書房さんは高く感じるとのことで、確かに僕も社会人前は高く感じていたように思う。

本とは関係ないけど、社会人になって、先輩が昼食に1000円とか使うのを見て驚愕したのを思い出した。
今では慣れたけど、社会人と学生では当たり前ですが金銭感覚が全然違う。

元々強く狙っていたわけではありませんが、学生に継続課金で500円とかを期待するのは難しいかもしれない。

一般の人は本屋不況を知らない

来店されたお客さん交えて話したのですが、総じてみなさん本屋不況について知らなかった。
僕自身、実際にこういう活動をするまでは「出版不況」は知っていても「本屋が儲からない」ことは知りませんでした。
本屋の粗利とか、普通に暮らしていたら必要のない情報ですしね。

僕を含め、本屋に訪れるような「本に興味ある人」ですらそこまで本屋の実情を知らない。
ということはリトルスタッフが「本屋を支援する」という理念を掲げても、ピンとこない可能性が高い。

この感覚はすごく大事。
その上で「本屋不況を知っているコアなファン」を攻めるか、そうじゃない層にも呼びかけるような形にするか。

どちらにせよ支援云々は裏に隠して、純粋に楽しいサービスにしないといけない気がしている。

今日の1枚のカレンダーUI

カレンダーUIにしていると、投稿がない日が歯抜けになって貧相な感じになる。
これは意図的で、今は「継続的に投稿してくれる本屋さん」を軸に考えている。

感想

結局「リトルスタッフは誰のためのサービスか」ということになる。

本屋さんといっても大型書店と個人書店で大きく違う。
個人書店の中でも、それぞれのお店というか店主のこだわりがある。

読者も学生から社会人、老後の方々まで様々です。
所得の違いもあるし「本屋に何を求めるか」もそれぞれ違う。

サービスを作るならターゲットを絞れ、というのは定石ですし絞ったつもりでしたが、ゆるゆるだったなと最近感じています。

単純に僕の読みが不足していたというのは、ゆるゆるだった原因の一つでしょう。
ただそれ以上に、本屋も読者も全部ひっくるめて多くの「関係者」を救いたいという甘い考えが強かった。

けど僕個人が一度に出来ることなど、ほんの小さい範囲なので、もっと絞って、言葉は悪いですがそれ以外は捨てて。
まずは狙ったところに効果を与えられるようにしないとダメですね。

僕の動きで少しでも変化が生じれば、それを受けた誰かが別の変化を作り出すかもしれない。
そういう波紋みたいなやり方で進めるのが現実的かも。

おまけ

来店されたお客さんにヌイさんがリトルスタッフを紹介してくださっていて優しさを感じた。
暖かいお店です。

日記

本屋の課金をどうするか考え中。
課金が絡まない、単なる面白サービスなら浮かぶ。
そこに経済を作ろうとすると途端に難しくなる。

「マネタイズは後から考える」という方法論もある。あるけど...。

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本屋向けのこういうのも開発しました。ご興味ある方をお待ちしています。

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