僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

「本屋に足を運んでもらいたい」という意見を見るたびに感じること

f:id:kanno_kanno:20171122154340p:plain:w700

↑本屋専用のクラウドファンディングリトルスタッフをリリースしました↑
(まだ有料課金とかの機能はなく、これからもどんどん開発していきます)

僕の基本的な信条は「不満を言うなら自分でやれ。自分でやらないなら不満を言うな」です。
全然守れていない時も多い信条ですが。

本屋含む出版業界に関しても思うところは結構あって、でも「じゃあお前がやってみろよ」と言われれば「ごめんなさい」と返すしかないので黙っていることが多かった。
ただ最近は少し考えが変わってきていて。
何故変わってきたか、の背景はすっ飛ばして、思っていることを少しずつでも発信していこうと思います。

「本屋で買ってね」という注意喚起

色々なメディア、個人ブログ、SNSで良く言われます。
ですが言い方は違えど、ほとんどが以下のどちらかのパターンで構成されています。

パターンA: 脅迫

  • 本屋で本を買わないと本屋が潰れちゃうよ
  • 本屋がなくなったら困るでしょ?
  • だから本屋で本を買おう

パターンB: 抽象的な効用(特に出会い)

適当にググったサイトを引用します。

amazonや通販があっても、リアル本屋に行く理由 - ライブドアニュース

リアル書店は運命との出会いの場

大きい本屋には出会いがある?ネットが便利な時代にあえて本屋に向かう理由 - DOOR by ABC-MART

予想もしていなかったような新しい世界に出会えること、それが本屋歩きの醍醐味です。

「探している本は必ず提供する」 丸善ジュンク堂書店の工藤恭孝会長が語る、"本屋"の矜持|The News Masters TOKYO

「本屋さんの中を歩いていると、本が語り掛けてくるんです。私を見てくださいとでも言っているようです。で、ふと見ると、全然予定していなかったジャンルの本と目が合うなんてことも多い」と、本当に嬉しそうに語る工藤氏に、読書好きのタケも大きくうなずく。

分かる。けど

分かります。どちらのパターンも良く分かる。表現は違えど、僕も同じ気持ちを少なからず持っています。
「本屋は出会いの場」という思いを僕も持っているからこそ、リトルスタッフというサービスを作っています。

ただ、この方向での「本屋へ行こう」というマーケティングは、本屋好きにしか刺さりません。
まず本屋が好きな人は共感するでしょう。
でも本屋が好きな人は既に本屋に行っているので呼びかける対象として意味がありません。

本を読むけど本屋に行かない人はどうでしょうか。
本屋に行かない人は、少なくとも「(その人の身近にある)今の本屋」が無くなっても痛手ではありません。
だからネットで買ったりするわけです。
また、別に「本屋での体験」を重要視していない。
だからネットで買ったりするわけです。
つまり効果がない。

本を読まない人はどうでしょう。
そもそも記事自体、届かない可能性が高いですが、届いても「良くわからない」で済まされますよね。
つまり効果がない。

ということで「本屋に行ってもらうための宣伝」という側面においては、こういうアプローチは全く効果がないと思っています。

逆の立場で考えてみます。
自分が興味ない分野を想像します。野球でもクラシックでもミュージカルでも落語でも何でもいいです。
その分野について、上で書いたような「xxに行く理由、行った方がいい理由」を言われて、果たして「じゃあ行こう」と思えるでしょうか。
例えば「実際に落語を見ると、噺家の声やお客さんの笑い声がダイレクトに響いてきて、ネットで音声を聞くのとは感動が全然違います」という紹介。

「いいな」と思えど「行こう」と思えないなら、どういう紹介なら「行こう」と思えるでしょうか。
(自分なりの考えを書かないままフェードアウト)

そんな僕に物申したい人はコチラ!

そんな考えを持った僕が作っているリトルスタッフ、説明会という名の無料飲み会を開きます!
赤坂近辺、もしくはお時間合う人はぜひ一緒に本屋について語りましょう。
本屋かリトルスタッフに興味があれば、書店員じゃなくても大丈夫です。

この記事を公開する時点では、空きは残り2名です。
【参加無料】12/1(金) リトルスタッフを肴に本屋について語る会 #1

日記

こんなのを考えている。

とりあえず直近でやるのは3つかな。

  • 画像ツイートから引っ張ってくる対応
  • 課金周りの実装続き
    • 単発課金か継続課金かはさておき、「課金するための本屋情報登録」周りは開発を進められる
  • 営業系
    • 営業資料を作る
    • 説明会の準備
    • 書店巡り(営業)

宣伝

こっちも、ご興味ある方をお待ちしています。
トークイベントで質疑応答に使うための匿名チャットサービスを作りました - 僕らが本屋の未来を変えるまで

このブログの更新情報は以下でも確認出来ます。