僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

いかにしてLittleStaffを参加型にするか(未解決)

今の時代を生き抜くWebサービスとして、または本屋3.0を実現するためにサービスを参加型に仕上げていくことが大事です。
大事なんですが、いまいち「これでいこう」という仮説が出ていない。そんな思考途中のメモ。

なぜ参加型か

これからの本屋がそうあるべきというのは以前書きましたが、普通にtoCWebサービスとして必須だと思っています。
参加型サービスは以下の2点を満たすからです。

理由1. 人は「自分事」じゃないと興味を持たないし行動しない

自分事とは以下のようなことです。

  • 自分の成長に繋がる
  • 責任もしくは義務がある
  • 誰かの役に立つ
    • ただし「誰か」とは身近な人、もしくは「お近づきになりたい人」に限る
  • 「おれすげー」感を満たす
    • 自己顕示欲もしくは承認欲求

サービスに興味を持ってもらう、そして使ってもらう確率を高めるためにはユーザーにとって「自分事」にしないといけません。

理由2. 1人(もしくは1企業)対多数のモデルでは限界がある

1人が100人を集めるより、100人が10人集める方が簡単。
規模が大きくなればなるほど、その度合いも大きくなります。

いわゆるバイラルメディアの部類です。

参加型の分類

サービスの分類でいうと色々あります。

他にも未来食堂のまかないのような独特なものもあります。

参加型の例

参加型が良いというのは恐らくどの運営者も分かっていて、でもそれを上手く実現できずに試行錯誤しています。

  • SNSで面白いコンテンツを発信
    • エンタメとして需要はあっても参加型にはなっていない
    • 単なるメディアの一種でしかない
  • アンケートやヒアリングやレビュー
    • 投稿者のメモ止まりで終わることが多い
    • そもそも投稿してもらえないことも多い

アンケートなんてそれこそ大昔からある手法だが、それを参加型に昇華できている例は少ない。たぶん。
一方で無印良品(くらしの良品研究所)のように成功している例もある。

なぜ失敗するのか

大きな理由はやはり「自分事に出来ているかどうか」が関わってくるように思います。
例えば単なるアンケートを受け付けるだけだと、行動するのはサービス側です。
ユーザーが行動してサービス改善に関わるところまで行かないと「自分事」にはなりません。

また多くのアンケートは、自分が投稿した内容がどう検討されているか可視化されていません。
仮に投稿した内容に関係するフィードバックがあったとしても「xxをしました」のような結果だけのことも多いです。

色々な興味や情報が溢れる今の時代、サービスは常に存在を示さないと忘れ去られていきます。
時間が経って「対応したよ!」と思い出させても、その頃にはサービスに対するユーザーの関心/優先度はかなり下がっているでしょう。

その意味でも「くらしの良品研究所」はちゃんと過程の段階から情報公開しているから、ユーザーが定着するのだと思います。たぶん。
僕は今日調べるまでこのサイトの存在を知らなかったので推測です。

気軽に始められるものにしたい

エンジニアにしか伝わらない気がしますがOSSが参加型の好例です。
OSSとかGithubの何が一番いいかというと、「コミュニティへの参加を強制しない」ことだと思うんです。

  • 気になるソースコードがあったら、とりあえず自分だけの修正から始められる
    • その修正案(PR)を相手に投げることを強制しない
    • 修正すること自体、誰の許可もいらない
  • 自分用のソースコードだとしても、とりあえず「みんなが見れる場所(Githubとか)」にアップロードできる

この「最初は自分用として気軽に始められる」ことが、すごい敷居を下げていて良いと思う。
これが「必ずコミュニティに参加すること」が条件にあったら、ここまで盛り上がっていないはず。
それでいていきなり「自分事(自分に必要だからいじる)」。これは強い。

ぜひ参考に取り入れたい。具体案は浮かんでいないけど。

LittleStaffのおける「自分事」

本屋のリターンは「自分事」を実現できます。
読書会でもオンラインサロンへの誘導でもなんでも、参加型のリターンは可能性に溢れています。
(うまくいくかどうかは本屋さんの運営次第ですが)

それとは別に、もしくは補強する「何か」をLittleStaff自体に置きたいと考えていて、でもコレというのが決まらない。
フロー型からストック型コンテンツに変えられないだろうかでも書いたように投稿を集めることはちょっと近い。
ソーシャルブックマークのように自分のメモとしてコメントを残せるようにしたら更にマシかもしれない。

でも何か、まだ上手く言語化できないけど違う気がする。成功イメージが強くない。

リリースして運用しながら試験的に機能追加するつもりですが、アイデアのネタは考えておきたいなと思いつつ、今日の残りは開発の続きをします。
そしてたぶん明日にはまた違うテーマのことを考えている気がする。とりあえず今日のテーマはTODO行き。

日記

本屋の管理画面は、とりあえず動くところまでは作った。
入力チェックとかエラー表示とかは、まだ一切ない。

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正常系残りもう少し。

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宣伝

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http://little-staff.hatenablog.com/entry/2017/10/16/184104

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