僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

企画の成功には反対意見が必要

Twitterで流れてきて読んだ以下の記事。
漫画を「1巻=1円、2巻=2円」という破格で販売したところ、とんでもない広告効果がありました!

企画中には「値段を下げるのは10巻まででも良いのでは?」という意見があったのですが「いえ、15巻まで出します!」と押し切ってよかったー!と思いました。

これを読んで、やっぱり反対意見が必要だよなと思ったので今日の日記のネタにします。

成功事例と反対意見

単純に表に出てきている、もしくは僕が目にした記事にバイアスがあるだけかもしれませんが、成功企画の裏側には反対意見があると思っています。

話題書『おとちん』 著者が明かす前代未聞のタイトルの理由

社内では『真剣に売るつもりはあるのか?』『店頭に並べる書店員や本をレジに持っていく購入者の気持ちを考えたのか?』などいろいろな反対意見もありましたが、全力で己の恥をさらしにいった著者を前に『売るためにタイトルを変えましょう』とは言いたくなかった。

大人気「うんこ」だらけの漢字ドリル誕生秘話

「売れなかったら、すぐ返品だからね」

「こんなのつくって大丈夫なの?」

中には、こうした否定的な意見もありました。

キングコング西野×博報堂ケトル嶋「本が売れないなら、既成概念をぶっ壊せ!」

「そんなことをしたら本が売れなくなるじゃないか!」というクレームが多かったんです。いずれにしても初日は担当編集者が会社からすっごい怒られて、もしかしたら本当にクビが飛ぶかもしれない……という感じだった

「ヤフオクがあるじゃん」をはねのけたメルカリ 後発ならではの戦い方を小泉氏が振り返る

「別にヤフオクで売れるじゃん」と。ミクシィのときも「誰が日記書くの?」と言われました。だから、そうしたコメントはかなりあるわけですよ。

「伊右衛門」の名は猛反対されていた。1兆円ヒットの意外な真実

「私どものご先祖の名前を引っ張り出すのはおかしい。僕の名前ならつけてもらって結構ですが、先祖だから私個人のものではないし、代々のもの、一族のものでもある。だからちょっと待ってください、と」

人気商品の大幅刷新「大反対された商品売れる」の確信と抜擢

自分がこの商品を作った時のことを思い出してみると、『大反対された商品は売れる』『それまでの経験値が邪魔をする』というのがあって…僕の知らない、想像のつかないことをする人に託そうと決断しました

1人で作ることのメリット

組織の中でこういう反対意見を押し切るのは、すごくエネルギーがいります。
また周囲を納得させるためにアレコレ画策するのも面倒だし、不毛な感じもあります。
かといって反対意見に負けて妥協案に落ち着いたらヒットの可能性は下がるでしょう。
プラスだろうがマイナスだろうが振り切っているから面白くて爆発力を秘めているわけで、妥協してゼロに近づくほど味気ないつまらないものになります。

正直、僕には組織の中で立ち向かうエネルギーはまだありません。
だから1人で作っているというのはあります。
色々なご意見はもちろん1度は必ず参考にしますが、最終的な決断は全て自分で出来ます。誰かの承認もいらないので手軽です。

LittleStaffの反対意見

ずっと「もっとLittleStaffに反対意見が必要では」という不安があります。
それは前述のように「成功には必ず反対意見がつきまとう」ものだと思っているからです。

ただ今日の記事を考えている中でふと気付いたのは、既にうっすらと反対意見は出ていたかもしれません。
みんな応援してくれるので気付きにくかったんですが、特に多いのが「そこにビジネスとして成り立つほどの需要はあるの?」的な反応です。
実際僕もいつかの記事で「市場があることを説得するの大変そう」と書きました。今思い出しました。

うーん、でも反対意見としてはちょっと弱い気もする。

とはいえたぶん組織の中で進めていたら、「あの機能を付けた方がいい」とか「どうしてこの仕様なんだ」みたいな意見はたくさん出てきそうなので、反対意見の要素はちゃんとあるのかも。
例えば目立つところだと「投稿画像にせめてタイトルは必要だろう」とか「ユーザーがコメントできるべき」とか。

ちなみに似たようなことで「サービスもしくは僕個人にアンチを作る必要がある」とも思っています。これもどこかで考えをまとめたい。

日記

↓プラン作成の画面を忘れていたので追加
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http://little-staff.hatenablog.com/entry/2017/10/16/184104

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開発中Webサービスの画面モックを公開していますが、最新版ではコメント機能はなかったりするので仕様が古いです。