僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

人は思うほどには動かない

本屋限定の有料会員プラットフォームというコンセプトには自信があります。
市場もあると信じています。

一方で人は基本的に新しい行動をしません。既存の行動を変えることは多大なストレスがかかるからです。

なので、アイデアに共感してくれるユーザーなら好意的に参加してくれるはずと信じるのは怠慢です。
サービスとしてはユーザーにアクション(会員登録や課金)を取ってもらうための戦略が必要です。

ここ2日間は主に本を読んだりして考えています。
どれも共通しているのは「人はギリギリまで行動しない理由を探している」というスタンスでした。
マーケティング業界では常識的な考え方なのでしょうか。

行動デザインの教科書

人を動かすマーケティングの新戦略 「行動デザイン」の教科書

人を動かすマーケティングの新戦略 「行動デザイン」の教科書

「人とモノは行動を介してつながっている」という考えをもとに、行動をデザイン(設計)することに焦点を当てた一冊です。
この本の中で「好きであることと行動することは、あまり相関しない」という話が出てきます。
また「正しいだけでは人が動かない」という話も出てきて興味深いです。

この話に関連して浮かんだのが、とろサーモン久保田さんのこちらのクラウドファンディング
お笑い芸人とろサーモン久保田による「衰退していく劇場に息吹きを!」プロジェクト

閉館する劇場で恩返しライブをやるためのプロジェクトらしいですが、約10日間で集まったのは11人と少ないです。
僕は当時を知らないので何が原因かは分かりません。
単純にマーケティング不足かもしれないし、プロジェクトの書き方やリターンが良くないのかもしれません。
もしかしたら手法以前にニーズがなかっただけかもしれません。

僕が着目しているのは、書籍にあるように「正しい(と思える) だけ では人は動かない」ことです。

Hooked ハマるしかけ

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール

Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール

  • 作者: ニール・イヤール,ライアン・フーバー,Hooked翻訳チーム,金山裕樹,高橋雄介,山田案稜,TNB編集部
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2014/05/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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上記「行動デザインの教科書」に引用があったので買ってみました。
「習慣」に焦点を当てた本で、GoogleInstagramTwitterなど有名サービスを例に解説してあります。

書かれていることは共感するしなるほどと思うこともあるのですが、他の2冊に比べるとちょっと言い回しが遠回りで読みにくい。
原文がそうなのか翻訳の問題なのかは不明。

ザ・マイクロコピー

Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー

Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー

すぐにできる実用性でいうと、この本が一番です。
「人は行動しない理由を探している」のを前提に、どういうマイクロコピーを使うと解消できるかを語っています。

画面上の文言を数文字変えたり、単語の順番を入れ替えたり、簡単な補足を入れるだけでCV率とかが変わるという話。
国内外の色々なサービスの事例を出して話が進みます。

例えばオバマさんのキャンペーンサイトのボタンで以下のうち一番効果があったのはどれか。
(答えは本のネタバレが過ぎるので控えておきます)

  • JOIN US NOW
  • LEARN MORE
  • SIGN UP
  • SIGN UP NOW

他にも、あるサイトでは成功した対応が、別のサイトではむしろ逆効果だったという話が面白かったです。
それはサイトが違えばターゲット層が違うわけで、ターゲット層が違えば適切な表現も変わってくるから、ということでした。

この本で学んだことを明日予定のモックには反映できないけど、本リリースまでには対応します。

TOPページを迷っている

そんなこんなでTOPページについて迷っています。

サービスのトップページには大概キャッチコピーと簡単なメッセージが書かれます。
ファーストビューにはキャッチコピーが入り、下にスクロールするとメッセージとか機能説明を書いているところが多いです。

僕が見込むターゲット層に「これは私のためのサービスだ」と思ってもらうことがTOPページの役割です。
今時点でのターゲット層とは「特定の本屋が好きで、投げ銭を厭わない人」です。

例えばサイトを訪れる人が1000人いたとして、10人がターゲット層だとします。
その場合にターゲット外の990/1000人は離脱していいから、ターゲットである10/1000人は次のアクションを起こして欲しい。
全体で見ると1%の勝率だとしても、ターゲット層でみると100%勝っていればいい。

そのためのキャッチコピーや、説明しなくてはいけないことは何か。

考える期限

今日は1日それを考えることに集中しています。頭の片隅に置きながら他のことを出来るほど器用じゃない。
とはいえずっと考えているわけもいかないので、納得いかなくても今日中には仮決めします。
その状態でデプロイして、明日はクラウドソーシングでロゴの応募をかける予定です。
どこのクラウドソーシングを使うかは未調査です。

あとデプロイしたら法律事務所に連絡を入れたり、決済代行の登録(サイトURLが必要)も進められる。

日記

進捗です。サンプル画像を差し替えました。
(他の画面も色々修正したけどキャプチャ撮るほどじゃない)

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