本屋向け有料会員における類似サービスとの比較
本屋向け有料会員プラットフォームを作る上で、類似サービスとの立ち位置の違いを考えます。
類似サービスとして上げるのは次の4つです。
- オンラインサロン
- メルマガ
- ファンサイト作成サービス
- Instagram
- 初期機能では「店内写真が見える」ことがリターンなのでインスタが近い
これら類似サービスの方が優れている点もあるのですが、「これらがあるのに何故サービスを作るのか」という観点のため不満点のみ書いています。
オンラインサロン
現状はDMMオンラインサロン1強のようなので、DMMオンラインサロンに絞って書きます。
(SynapseはDMMオンラインサロンに統合されたので同じ扱いとする)
まずコミュニティとしての仕組みはFacebookかGoogle+を使っています。
それらの各種機能が使えることがメリットである反面、それらのアカウントを持っていないといけないことや、機能が依存していることがデメリットになります。
平台の写真を載せる場合これらのサービスでは一覧性が悪いです。画像閲覧に特化したSNSではないので当然です。
また複数の本屋に登録することを実現しようと思うと、複数のFacebook(もしくはGoogle+)コミュニティに属することになります。
情報が分離されてしまうのが望ましくない。
既存のSNSに乗っかると、他の投稿に埋もれるという問題もあります。
そして何より手数料の違いです。
DMMオンラインサロンは非公開なので分かりませんが、統合元のSynapseでは20%でした。
僕が作るLittleStaffでは極力本屋さんに還元したいため、手数料は低く抑えます。
具体的には現状は5%を想定しています。(決済代行の手数料が3.6%なので最終的には8.6%)
オンラインサロン - プラットフォームを介さないパターン
キングコング西野さんが実際にやっているパターンです。
オンラインサロンサービスって、なんで成立してんの?
代行してくださる仕事は「オンラインサロンの入会チケットを売って、チケット購入者を非公開のチャットグループに誘導する」というぐらいで、「いやいや、それだったらBASEでチケットを売って、Facebookの非公開グループに招待すれば、手数料ゼロ円でやれるじゃん」と結論し、オンラインサロンのプラットフォームは使わずに、DIYでオンラインサロンをやることにした。
上記に書いた手数料の問題はコレなら解決します。
しかし結局Facebook等のSNSに乗っかるので他の問題は解決できません。
ただし新たな問題として、BASEのアカウントを作るという一手間が増えることです。
手間は極力少ない方がいい。
他には、西野さんのように「半年間」と期間を決めている場合は良いですが、長期的に運営していく場合は課金が問題になります。
BASEで売るのは単発のチケットであって継続課金ではありません。
期間を決めて売って、期間が来たらサロンを閉じてまた開き直して売るという手はありますが少し面倒ですし、もしコミュニティを新しく作るとしたら情報が一元化されません。
とはいえ個々の本屋が試験的にオンラインサロンをやるなら、とてもいい方法だと思います。
ちなみにLittleStaffでは本屋さんが集まることによる集合知を何らかの機能として実現したいと思っています。
一般ユーザーに見せるかどうかは分かりませんが、本屋さんがLittleStaffに参加してもらうメリットに使います。
メルマガ
メルマガとの大きな違いは双方向のコミュニケーションが出来るかどうかです。
メルマガでも双方向を出来ないことはないですが向いていません。
またメルマガもオンラインサロンと同様で、複数店舗に参加した時に管理性が悪くなります。
さらに画像を配信する場合、一覧性がないのも問題になります。いちいちメールを開かないと見れないのも手間です。
ファンサイト作成サービス
この分野でどこが王者なのか分かりませんが、いくつか有名所があるようです。
SKIYAKI、EMTG、アイファンなどのHPを見て軽く調べました。
実際に作る側を確認できないので操作性含め細かいことは分かりませんが、機能としては十分揃っていそうです。
画像投稿も出来るでしょうしECも可能です。ダッシュボードも充実しています。
SKIYAKIではスマホを利用したチケットサービスもあるようで、イベント系の本屋との相性も良さそうです。
ファンサイトサービスの問題点は、やはり複数店舗の管理です。つまりプラットフォームではない。
あくまで個々のファンサイトを作るだけで、それらを横断的に検索したり閲覧することに向いていません。
あと気になっているのはサイトデザインってどうしているのでしょう。
最近よくある「コードを書かずにウィジェットの組み合わせで実現」的な感じなのか、自分でコードを書く必要があるのか。
後者だとつらいですね。
問い合わせ時に、そういうデザインをお任せするかどうか、みたいなプランの選択がありそうな気もします。それで見積が変わる。
費用および手数料は分かりませんでした。作成時の問い合わせで教えてもらうのかな。
上述の「オンラインサロン - プラットフォームを介さないパターン」と同じようにすれば、有料会員を実現できます。
Instagramアカウントは非公開設定にしておき、フォローを承認するためのチケットをBASEで売ります。
チケットの確認はメールとかTwitterのDMでやればいけるでしょうか。
もうこの時点で結構面倒ですが、不可能ではなさそうです。
Instagramを使う場合の問題点は、今後の機能拡張が出来ないことです。
現状のLittleStaffは店内写真の画像を見せることしか想定していませんが、将来的には他の機能がつくはずです。
例えば掲示板みたいな機能をつけるかもしれません。
何を付けるかは未定ですが、何にせよ追加開発が必要になった時にInstagramのままでは対応できません。
また結局Facebookと同じで「他の投稿に埋もれる」問題があります。
全体を通して
色々と類似サービスの不満点を書きましたが、結局のところ僕は「本屋向けのサービス」を作ることに意味があると感じています。
既存サービスに乗っかるより独自サービスを作ることで、「本屋業界の新しい挑戦」を見せることが出来ます。
そういう意思表示もまた、本屋業界を活性化するための一つのきっかけになります。
日記
今日こそはstripeを試す。宣言しないと他のことを優先してしまうので...。
宣伝
このブログの更新情報は公式Twitterにて確認できます。