僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

本屋3.0において再販制度と委託販売は必要

再販制度と委託販売は出版不況の根源だと目にすることが多いです。
でも、僕が目指す本屋の未来においてはこれらの制度が必要だと考えています。

本屋3.0とは

僕が勝手に呼んでいる言葉。

本屋が好きだから、本屋の未来を変える

そしてこれからは、お客さんと本屋がもっと距離を縮め、お互いに補完して体験の質を向上する。そんな時代が来ると思っています。これが本屋3.0です。

要は「個性ある本屋が増えて、それぞれにファンとなるお客さんがついて、みんなで業界を盛り上げる」ということです。

個性ある本屋を増やすには

少人数で経営している本屋が個性的になるには再販制度と委託販売が欠かせません。

再販制度がなければ中小の本屋は値下げ競争に勝てません。
これは本屋間の競争だけではなくネット書店との競争にも繋がります。
かろうじて「どこで買っても(基本)同じ値段だから本屋で買う」人が、安いとなればネット等で買うようになるのは目に見えています。
ただでさえ少ない本の売上がもっと減ることになります。

委託販売がなければ(買切りになれば)「売れるか微妙だけど良書ではあるし、店のテイスト的にも必要」な本を仕入れるハードルが上がります。
結果として選書するのは「売れる本」が多くなり、本屋ごとの個性が弱まると想像します。
委託販売だから「隠れた名著」「自分にとっての良書」に出会う確立が高まります。

「中小の本屋が生き残るため」に、その上で「本屋が個性を出すため」、これらの制度が必要になります。
そのような制度なのになぜ不評かというと、本屋が本の売上だけでこなそうとするビジネスモデルだからです。

開発中のLittleStaffのように、本屋体験に対価が支払われるような文化が出来ればこの問題は解消されます。

ルール(制度)を変えるよりも、ルールを利用して新しい活路を見出す方が現実的に思えます。

日記

昨日から実際にコードを書き始めた。
初期リリースとして最小限の機能に絞ったつもりだったけど、形になっていくのを見て更に1つ機能を削った。

自分の中では論理と感覚の両面から納得いく判断をしているけど、シンプル過ぎてさすがに不安にもなってくる。
機能を削ることに責任を持つのは勇気がいる。

宣伝

このブログの更新情報は公式Twitterにて確認できます。