僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

本屋に課金する場合のユーザーフローを想定する - 顧客編

ユーザーフローを想定することでMVPの参考にします。
以下LittleStaffをLSと略しています。

LSを知らない人がLSを認知するまで

サービスの認知について。
「良いお店だ」と感じた時に「投げ銭できるよ」という広告を打ちたいので、オンラインマーケティング以外に店内にもフライヤーを置きたい。

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LSを知っている人がサイトに訪れるまで

認知後のハードルはサイトへの誘引。

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サイトに訪れた人が会員登録するまで

会員登録の仕組みによってフローが変わるが、とりあえずSNS連携とメール認証だけで考える。

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登録した人が自分の気になる本屋を探す - 軽い気持ち

課金するかどうかは別として、とりあえず本屋を探してみるという人の場合を考える。
なお細かい画面設計はなく、頭の中の何となくのイメージで進めている。
検索結果の本屋のページには、その本屋の情報やメッセージが軽く載っているのを想定している。

店内のフライヤーでLSを知った場合、その本屋はLSに登録されているので「見つからない」ことはないはず。

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登録した人が自分の気になる本屋を探す - 課金する気まんまん

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感想

フローからして、サイトへ訪れる強い動機付けは最初の1回のみと思われる。
単発の課金(投げ銭)の場合リピートしてもらう必要があるが、そのための仕組みは考えづらい。
いかにファンの側に応援したい(課金する)気持ちがあっても、毎回アクセスして課金するのは面倒だ。面倒なことはやらなくなる。

本屋が営業日記なりお得情報なりをLS上で配信する、というプランは以下の理由により却下の気持ちが強い。

  • 本屋によってはすでにHP等で情報配信しているので分散する
    • 本屋側にとっても手間だし、ユーザーにとっても利便性が悪い
  • 本屋の体験を向上して欲しいのに、ここで本屋側の労力を使っては本末転倒
    • 本屋がもとよりHP等で配信している場合はそれも本屋体験に入るからいい
      • HPも含めて世界観なので
    • 「LSのために作業を増やす」というのが筋違い

一方で応援したい気持ちを高めるには日記のような、「人」が見える仕掛けは効果的だという考えもある。

とにかく少なくともコアなファン向けにMVPとしては「継続課金」が適しているように思えた。

メモ

もとよりシンプルに作るつもりだったけど、想定するユーザー層的にもシンプルさが大事だと思った。
観測範囲だが、読書家はネットに抵抗があったり疎かったりする人が、読書家ではない人に比べて多い。
そうなると、ごちゃごちゃ機能を付けるのは「よく分からん」となる危険性がある。

リアル投げ銭が操作的には「手持ちのお金を器に入れるだけ」であるように、LSも「お金を入れるだけ」に特化していいかもしれない。
あくまでMVPなので今後は少なからず機能追加はあるだろうけどコンセプトとして。

また「本屋のメッセージを載せる」と書いたが、このメッセージは注意が必要。
資金調達のような汎用性の高い「みんなに向けたメッセージ」は良くないと思っている。
わざわざLSの本屋ページまで来てくれる人はすでにファンである可能性が高いので、そういう相手を意識した内容にしたい(して欲しい)。

日記

LittleStaffという名前には意図を込めているので愛着はあるんだけど、語感的に満足がいっていない。
サービス名としてはもう少しアレンジするか、全く別のものにしようかな…。