僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

EAT - 本屋さんのイベント告知向け自動ツイートサービスを作りました

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本屋さんでは多くのイベントが開かれています。
本屋さんはTwitterで告知をしますが日々の業務に追われて忘れることがあります。
また、そもそも単なるイベント告知は本屋のメイン業務から外れるため、この作業に時間を取られることは勿体無いことです。

力を込めて毎回違った告知文をツイートするならともかく、定型文で問題ないならツイートは自動化された方が効率的です。
そんなわけで、「本屋がイベント告知のために自動ツイートするためのサービス」を作りました。

サービス名はEAT(イート)です。Event Auto Tweetの頭文字です。自動で登録予定をバクバク食べる(eat)という意味もちょっとかかっています。

この記事では開発の背景と、機能説明と、登録申請の3つを書きます。

EAT開発の背景

本屋バイト時代

2016年11月 - 2017年3月まで期間限定でオープンしていたEDIT TOKYOという本屋で僕はバイトしていました。
本屋B&Bの系列店であるEDIT TOKYOは平日にいつもイベントを開いていました。

当然スタッフはイベント告知のツイートをしていましたが最初のうち、これは手動でした。
告知するのは「イベントが決まっているやつ全部」なので、毎日10個以上ツイートすることもあります。

自動ツイートのサービスは既にいくつかありますが、「イベント日になったらツイートをやめる」という要件を満たせるものは見つけられませんでした。
通常の自動ツイートと異なるのがこのニッチな要件です。

また少なくとも僕の知る範囲では本屋で働く人達は"パソコン"に疎かったり、苦手意識が強い人が多くて、既存の自動サービスを使った運用は逆効果になる気がしました。

そこで僕は当時、Googleスプレッドシート(とGoogle Apps Script)を使ってプログラムを書きました。
スプレッドシートに「イベント日」と「ツイート」だけ入力してもらえれば、あとはプログラムが勝手にツイートします。もちろんこのプログラムでは、イベント日になったらツイートされません。

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ツイートに画像は載せられませんが、これで「毎日イベントのツイートをする」というルーチン作業からは解放されました。

そしてこのプログラムは本屋B&Bにも共有して使って頂きました。

先月の話

2019年2月、B&Bから「画像も付けてツイートできるようにしたい」とご相談を頂きました。

スプレッドシート版でも、運用に面倒な一手間を加えれば画像を付けることは可能です。
詳細は省きますが、この手間には問題が2つあります。画像URLが文字数にカウントされてしまうことと、運用手順としてイケてないところです。

というわけで、これを機会にせっかくなのでWebサービス化して、他の本屋さんにも使って頂ける形にしました。

EATで使える機能

  1. Twitterアカウントでログイン
  2. イベント日とツイート本文を入力する

基本的にはこの2つだけです。

ツイート登録

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  • 自動ツイートする曜日を指定できます
  • 画像も添付できます

ツイートの共通設定

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  • 自動ツイートを開始する時間
  • 自動ツイートの間隔

ツイート予定一覧

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  • イベント日が過ぎたものは自動で一覧から削除
  • 登録内容を編集可能
    • イベント日、本文、ツイート曜日のみ
    • 画像の編集だけはできません
  • 登録内容を削除

EAT登録申請

bosyuというサービスを使って募集を作りました。本屋さんはお店のTwitterアカウントからコチラにご応募ください。
2019.6.1 追記:bosyuの方はページを閉じました。

EATは本屋さん向けのサービスですので、利用者は本屋さんに限定させて頂きます。
本屋アカウントからリトルスタッフの公式TwitterにリプライかDMで、ご利用したい旨をご連絡ください。
Twitterアカウントを通して本屋さんかどうかを判断させて頂きますので、個人アカウントからの場合はお断りさせて頂くことがありますのでご了承ください。

もちろん最初から最後まで無料です。

本屋さんの規模や形態に関係なく先着順でアカウントを登録しますが、TwitterAPI制限の関係で、ユーザー数に上限を設けるかもしれません。

EATはイベント告知用に作られていますが、他の用途に使って頂いても問題ありません。
根底にあるのは「ルーチン作業に時間と意識を取られるのは勿体無いので、自動化できるところは自動化しましょう」の精神です。

ご興味ある本屋さんのご応募をお待ちしています。


いつもの宣伝:本屋の個性にお金を払う

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僕のメインサービスは本屋を応援するリトルスタッフです。
良いと思った本屋に、本を買う以外で応援できるシステムを作った - 僕らが本屋の未来を変えるまで

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