僕らが本屋の未来を変えるまで

リトルスタッフ開発や日々の取り組みについての記録

リトルスタッフに気軽に日記を投稿できない

f:id:kanno_kanno:20180309212729p:plain:h400

この記事は 読者が育てる本屋の日記 | リトルスタッフ の開発記録です。

↓説明資料です(作成途中)(全然手を付けられていない)
f:id:kanno_kanno:20180124215349p:plain:w700

しばらく自分で使ってみて「想定と違うぞ」と感じる部分がたくさんあって、その中で重要度が高いものをいくつか記録しておく。

気軽に日記を投稿できない

リリース前の想定ではリトルスタッフの日記は気軽に書けるもので、別に来店しなくてもちょっとした感想でも何でも集まるものだと思っていた。
今も別にサービスとしては拒絶していないので「ちょっとした感想」を書くことは可能だけど、僕自身がそれを出来ずにいる。
「(来店していないけど)ちょっとした感想」を書こうと思った瞬間は何度もあったけど、どうしても気が引けてしまった。
お店に行った後なら一言でも別に良いという感覚だけど、行かないうちに書くのは抵抗がある。

お店に行かないと投稿する気にならず、当然そうなると投稿数は減る。
これは正直、予想外だった。

ただこれは単なる状態であって「課題」なのかどうかはサービスが目指す方向性による。
本当に質のある投稿だけに絞るなら今の状態は課題ではない。
その場合の課題は「投稿者が少ない」ことであって「投稿数が少ない」ことではない。

一方で気軽でも何でもいいから投稿数を増やして盛り上げたいなら「投稿数が少ない」ことは課題になる。
反対にこの場合は1人あたりの投稿数が増えればいいだけなので、「投稿者が少ない」ことは大した課題にならない。

リトルスタッフが目指すのはどっちの世界だろうか。

ページの歴史を見ない

日記を書くための「ページ」には歴史という名の履歴がある。
これはつまり個々のページ(日記)が繋がっているということで、僕が書いた日記の後にAさんが書いた日記が続くことになる。そのAさんの日記の後にBさんの日記が続く。

何でこんな仕様にしているかというと主に3つある。

1つ目は他の日記を目にすることで、「気になる本屋を偶然見つける」ため。
2つ目は例えば「XXという新刊についてはこのページを繋げよう!」みたいな使い方を想定したため。Twitterにおけるハッシュタグみたいなものだと思ってもらえればいい。
3つ目は自分の投稿で誰かの役に立つ(ページを選んでもらう)ことが承認欲求を満たすように。

ところが実際に自分で使ってみると、他の人が書いたページを全然気にしないことが分かった。
正確にいうと、投稿された日記は見て楽しんでいる。
けど自分が日記を書く際のページとして選ぶ時に楽しんでいるかというと、現状は単なる手間でしかない。

それはまだ投稿数が少なくて、ページを選ぶ時には既に読んだことがあるので目新しさがないからかもしれない。
投稿数が増えて、ページを選ぶ時に初めて見るような状態になったらまた違うかもしれない。

とはいえ少なくとも現状では想定した効果を発揮できていない。
この仕様を消すか、効果が出るように試行錯誤するか。
イデアは良いという自信があるので、アイデアの使い方がまだ下手なだけだと思っている。

余談: 読者が本屋を登録できるようにしたことへの心配

先日のリリースで読者が勝手に本屋を登録できるようにした。
これについては批判が出るのは覚悟の上で、本屋さんからの取消依頼とかも来るのではと予想している。
Twitter上では全然そういった反応はないが、それは単純にリトルスタッフの認知度の問題かもしれない。

リリース後にお会いした本屋関係の方々からは、やはり「怒られるんじゃない?」みたいな反応を頂いている。

そういった反応が出ることは想定済みで、その上で覚悟を持って決断した。
まずリトルスタッフに関係なく、SNSやブログでも「勝手に本屋を指定して感想を書く」ことは可能だ。
これが評価の星を付けるとか誤った情報を載せるとかであればまだしも、リトルスタッフではそういう機能はない。
読者が勝手に登録できるのは店名だけだ。その店名も僕がちゃんと全部チェックしている。

そして何よりも大きい理由としては、「怒られる可能性があるぐらいのことをやらないとダメだろう」と思っている。
無理に批判や炎上を狙うつもりはないけど、顔色伺って丸めていったら何も変わらない。

反発が出ないということは既存の延長にあるわけで、業界にとって常識の範囲内であり、そのままでは「本屋が潰れる」未来は変わらない。

おまけ: 機能追加は慎重に

リトルスタッフに限らずサービスに対する要望というのは「xxが欲しい」という追加型が多くなる。
僕自身、誰かに何かのサービスの要望を聞かれたら、イコール「何が欲しいか(足りないか)」を考えてしまう。

ただそうやって「何かが足りない」と考える時、頭には既存のサービスが浮かんでいる。
つまり「既存のサービスに比べてxxが足りない」というわけだ。
ということはそれに合わせて物作りを進めてしまうと既存のサービスに似ていってしまう。

だったら、最初から既存サービスでいいよね。

だから要望は貴重なご意見として受け取るけど、ちゃんと咀嚼して考えないといけない。
本当に欲しいのは何なのか。そもそも本当に欲しいのか。それがないからリトルスタッフを使わないようなものなのか。

そういった理由もあって、例えばリトルスタッフでは今はまだ日記に画像を添付できない。
画像を投稿したいという要望が出ることは重々承知している。
でも安易に画像投稿という機能を増やすよりも、文字だけの日記をもっと最大限良いものにする方へ考える必要がある。

最近リリースしたこと

上記の通りページの歴史が上手く作用しないので、日記の詳細画面にて本屋情報を表示するようにした。

f:id:kanno_kanno:20180309212553p:plain:h400

同様に、ページに付けていた「購入するボタン」を廃止した。
今は日記を書く前にページを選択する画面を挟んでいる。

f:id:kanno_kanno:20180309212230p:plain:h400

その他、細かいUIの微修正など。

今やっていること

本屋の一覧を表示するようにしている。

日記

確定申告やらなきゃ。(3回目の宣言)

このブログの更新情報は以下でも確認出来ます